IT’S ONLY LOVE.
世の中にないものは、すぐに思い付かない。
世の中といっても広すぎるし、僕の狭すぎる世の中と比べては、申し訳なさ過ぎるからだ。
だから、分からない、というのが答え。
身の回りにないものなら、よく知っている。
たとえば、マヨネーズ。それに、ソース。
ソファもないし、 ベッドもない。
ついでに、洗面所もない。
なにも、物だけに留まらない。
物が目につくから、ないもあるもすぐ分かるけれど、
目に見えないものでも、ないものはある。
むしろ、目に見えないもので、ないものの方が、目に見えるものより、重要度が増すのかもしれない。
知力。
コミュ力。
食欲。
運動能力。
思考。
挙げればきりのないくらい、
僕らは物欲にまみれている。
あれがない。
それがほしい。
これがないとだめだ。
ないものは、必要か。
忘れても、なくても、
生きていけないだろうか。
僕は考える。
残念ながら僕は一般人で、
一般とはなんだという定義は難しいし、より正確にいうなら、僕は一般の人がいう一般から、外れている予感もするけれど、いわゆる一般の枠にいるふりをしておいて、
一般人だから、こう思う。
なくてもいいものだらけの世の中で、
あってほしいものは足りてないから、
色んな人は色んなものを日々求める。
そして、そんな世の中にも関わらず、
幸せと思う一瞬は誰にでも有り得る。
なぜか。
あるものが、溢れているからだ。
町の至るところで、どの人も持っている。
それは何か。他 LOVE のものではあり得ない。
あえてカッコをつけて、異国語で。
IT’S ONLY LOVE.