追憶の雨の中

アラサー。創作をしています。不定期更新です

その笑顔が見たい

10月が始まった。
たとえば、かのローマ字表記をkにすべきか、cにすべきか、というくらい、すがすがしく、無責任な始まりだった。
かといって、たかが月日ごときが、人生の重大イベントほど、重々しくてもかなわない。
僕は、また書き物を始めることにした。
熱が高まり、書き、荒らされ、潰し、そしてまた、熱が高まる。
だから、始めた。
僕にとって文字は、楽しい。
僕の生きざま、僕の思い、それがすべて、全て、総て、僕の思いのまま語られる。
口は、重たい。
話そうとすると、途端に虚言が舞う。
一見能弁に語っているようで、その語り口は、まるで、深海に潜む魚。あるいは、空中に舞う鳥の羽。
ひどく中身がないか、もしくは、箴言が包み込まれすぎて、虚言にまみれすぎて、訳がわからなくなる。
僕は語る。
大切なもののために。
僕のために。
君は見る。
それを見る。ジッと。謹み深く、斜め読みしたふりをする。
また言ってるんだね。君は面白いね。
そうやって、君は笑う。
その笑顔が見たい。